中国ドラマ『風起隴西<ふうきろうせい>-SPY of Three Kingdoms』(风起陇西)ドラマレビュー其の2:悲しき間諜たちよ、完結編【陳坤/陈坤チェン・クン】【白宇バイ・ユー】【張暁晨/张晓晨チャン・シャオチェン】キャスト情報・あらすじ・感想※ネタバレあり

2022年12月6日

ご訪問ありがとう、てこブログへようこそ。
 
今日は、中国ドラマ『風起隴西/风起陇西』ドラマレビュー其の2:悲しき間諜たちよ、完結編、
を紹介するよ。
 
其の1:三国志スパイ合戦開幕”白亭”脱出なるか〜まで
燭龍は機密の受け取りに来るのか!ってところで終了。
〜からの殿下が蜀に戻ってからラストまでを今回はレビューする。
 
色彩を極力抑えモノクロームに近い映像。
かと思うと、恐ろしく鮮やかな場面も効き色として持ってくる。
この対比が、それぞれの人間たちの心情の対比でもある絶妙さ。
加えてBGMがエグい。
ここで泣け
ここで悶えろ
ここでヤキモキしろ
という圧をここ彼処でかけてくる。
 
三国志愛をバックグラウンドにもつてこは簡単に涙涙。
早くも3集で号泣となった。
それは、愛するものとの別れ、とかではなく。
”義”によるものであった。
義弟@荀詡(白宇)を守るために犠牲になった将軍の死である。
「死ぬときは敵の鎧を脱ぐぞ」
・・・
泣ける。
 
イー:二転三転する複雑なストーリー
アル:映像美とエグいBGM
サン:三国志愛
 
この三つ巴で酔わないわけがない。
 
ただ、この物語がどんな落とし所になるのか、が全く見当がつかない。
歴史的に考えると2回目の北伐だが、これも蜀は失敗(というか不発)に終わっているし。
3回目だとすると時期が合わない。
ということは史実ではないオリジナルのなんらかの出来事があるはずだ。
・・・
ま、まさかの呉か?などと思いながらの視聴であった。(遠い目)
 
ところで、原著情報をゲットしたのでお教えしとこうか。
原著を完読し、ドラマも視聴し終えた方からの情報によると。
原著は兵法三十六計のサブタイトルではなく
 
第1章:潜伏与忠诚(潜伏と忠誠)
第2章:忠诚与牺牲(忠誠と犠牲)
第3章:牺牲与阴谋(犠牲と陰謀)
 
と、このような組み立てになっているらしい。
なんとも納得のタイトルではなかろうか。
 
そして原著ではコードネーム”燭龍”の本当の中身がわかるのがほぼ最後らしい。
大枠は一緒だが細部はオール練り直しの全くの別物という体感らしい。
神改変ってことだね。
 
ちなみに脚本は金海曙さんと金昱さんて方々でこの人たちが優秀ってことなんだな、おそらく。
 
注意!:今回は大いなるネタバレを含んでいるのでNGの方はドラマ視聴後にお会いしましょう。
 
ってな感じで始めるよ、最後までよろしく!

風起隴西〜ラストまでってどんな感じなん?

機密を盗み出しそれを魏ではなく蜀に持ち帰る、燭龍という土産付きで、ミッション達成。
無事に蜀に帰ってきた殿下。
 
しかしその代償は大きく。
嫁は死に、義弟も重傷をおう。
 
しかもここへきて魏の諜報機関のドンが判明した。
@郭淮、中の人は郭京飛。
魏の諜報機関を作ったのは彼という設定である。
今まで姿を見せず、しかし裏では確実に策略を練っていたらしく。
まさにリーサルウェポン級の発言が。
彼は言う。
「ふふ、”燭龍”とはあくまでコードネームなのだよ。
次なる”燭龍”がちゃんと仕事をしているはずさ」
・・・
な、な、なんと。
消去法として考えられるのは殿下しかいないんだが。
ここへきて殿下に二重スパイ容疑が浮上。
 
これまで視聴者は殿下と義弟は善だとなぜか信じ、応援してきたはずである。
魏は悪者で、蜀の@李厳も悪者、って認識だったろう。
それなのに、殿下は”燭龍”で魏の間諜で、@李厳にへいこらして諸葛亮を罠にかけようとしている。
どうやら理由は、殿下のぱぱの死に起因しているらしい。
 
殿下のぱぱが犠牲となったこの戦は、まだ玄徳が存命の時で魏との戦いだったようだ。
(呉ならわかるんだけどなぁ)
劉備を無事に逃すために取った策だったようだが。
劉備が自ら出向いた魏戦、いろいろと調べてみたが該当する戦は思い至らない。
なので架空だ。
その戦で、諜報部員による何らかの裏切りがあり。
そのせいでぱぱがお亡くなりになったのでは?と殿下は想定しているようだ。
この事をネタに恨みを誘い、郭淮は殿下を魏のスパイに仕立て上げたようだ。
 
ところでこの@郭淮であるが、彼も歴史上に存在している人物である。
戦死した夏侯淵の後継者として軍をまとめる武将であった。
非常に有能で人望もあり、地味ながら着実に出世していった男である。
実に賢い男で、状況を瞬時に理解しそれに応じて対処する。
決して大きな功績はなくとも、人から感謝されるような巧妙な手口を使う。
現代でも通用する出世テクニックの持ち主だったのである。
 
その武将が、本作では石岐ポジの諜報機関のゴットファーザーである。
実に微妙であり、それでいて巧妙なキャスティングである。
 
で、殿下が直球勝負で@馮膺(にえ先輩・聶遠)と腹を割って話したり。
今までのことをじっくり冷静に考えると。
賢い視聴者ならば気付くはず。
「ん、心配はいらなさそう」
と言うことに。
 
キラキラさが1ミリもないむさ叔だらけのこのドラマだが。
実は女が2名ほど出演している。
1人は殿下の嫁の@翟悦(中の人、孫怡)
今夕何夕」でてこをイラつかせたあの女だ。
 
彼女は殿下の嫁で、@荀詡(白宇)の妹でもある。
彼女の家系は代々間諜家業で、彼女ももれなく間諜だ。
ぱぱもままもにいちゃんも、きっとじいちゃんもばあちゃんもおじもおばも間諜なんだ、たぶん。
で、きっとぱぱもままもじいちゃんもばあちゃんもおじもおばも、おそらくは既にお亡くなりになってると思うんだ。
彼女のことは気の毒だけど、それはあくまで一般人であるてこたちの主観であって。
彼女が自分を気の毒かと考えていたのか?と問われれば。
それは違う気がするのである。
 
彼らの結婚式で兄の@荀詡だけがマジモードで、当の彼女と殿下は終始笑ってふざけていた。
これは彼ら(殿下と嫁)がマジもんの間諜だったからなのではないだろうか。
ぃや、終わってみればマジもんの間諜は嫁だけだったかもしれない。
 
”愛する人との幸せな結婚”なんてものは、この家業のものにしてみれば、
神様からのギフトに他ならず、いわば”御伽噺”な事柄なのではないだろうか。
”うまくいったら儲けもん”だからとりま結婚するよ、だったのではないかとてこは思うのだ。
 
これは、ふざけているわけでもなく、茶化しているわけでもなく、真面目な見解だ。
彼らの愛が不真面目だと言っているのではない、念のため。
 
考えてみてくれ。
間諜という職業で、自分を偽ったり相手を騙したり。
そんなことばかりしている人間が当たり前の幸せな家庭など作れるものだろうか。
しかし、やはり愛とは尊いもので、間諜でありながらも家庭を作ってしまう。
運良く幸せな時間が割と長く続き儲けもんで子まで授かる。
しかしやはり親たちはお亡くなりになる。
しかし子は幸せながらも、家業のことも疎かにはせず、スキルと心得を刻み込んで成長する。
 
何が言いたいかと言うと。
女は、自分の存在そのものが”儲けもん”であり。
愛する男と出会えたことも”儲けもん”であり。
しかしそのギフトは永遠ではないだろう、としっかりと自覚しており。
自分が隠れる時は、どんなミッションかはわからないが。
間諜として恥じない最期にすべきだ、とそう育ってきたように思うのだ。
 
だから思いがけず愛する男の腕の中で隠れられたことを感謝し。
そして夫のミッション成功が自分に課せられたミッションであると。
安心・心配、鬩ぎ合う想いの中で、安心>心配で逝けたらいいな、と切に願うのである。
 
ちなみに原著にはこのキャラクターはいないらしい。
(よかった、さすがぼよん先生、渋路線一直線のようで一安心)
 
で、もう1人が@柳莹(中の人、楊頴アンジェラベイビー)
盗賊に襲われてるところを@荀詡(白宇)に助けられた女。
魏の間諜である。
もうみてる者はみなスパイだってわかってる。
@荀詡(白宇)だけが知らない、と思って皆ヤキモキしてる。(はず)
だけど彼も間諜だ、愚かではない。
だからだいじょぶだ。
彼女はどういった生い立ちなのか一切語られないので不明だが。
おそらくは悲しき背景があるはずだ。
 
日本にもくのいちがいたように、諜報活動に女性は不可欠である。
ドラマ「ホームランド」のキャリーを見れば女がいかに有効で有能かがわかるだろう。
北方三国志においても女の間諜が登場する。
呉の間諜集団”致死軍”の路幽である。
この女、張飛を美人計にて葬った罪深き間諜である。
(まぁ、部下に殴り殺されるよりはいいけども・・・)
 
彼女の役どころは、まぁ居なくてもいいけど、結果いい仕事したし。
でもなぁ、最後に殿下と荀詡のふたりから名札もらってたしなぁ。
魏からも疑われるんだろうなぁ。
簡単に足抜きできないんだろうなぁ。
ここにもひとり悲しき間諜が居た、って感じだろうか。
 
物語は佳境へ向かう。
 
・2回目の北伐を強行する諸葛亮。
・北伐を利用して、玄徳の遺言と皇帝の秘密の勅令を傘に諸葛亮を追い込むべく動く@李厳。
・諸葛亮VS李厳を敵対させ蜀を内側から離間計で追い込む魏。
・五仙道を使い蜀の輸送路を絶とうと目論む魏にいいように使われてる@黄預。
 
そしてとうとう蜀の諜報部が長年かけて画策してきたことが何なのかが明らかとなる。
コツコツと貼り続けてきた付箋が、今ようやく線となり一つの形を作り出す。
もうストーリーはできている。
あとは結果を待つだけだ。
ただ一つ。
ただ一つの懸念材料は、例の不確定要素だ。(注:てこレビュー其の1参照のこと)
それは、@荀詡(白宇)の暴走、である。
 
クライマックスの肝は
 
・@黄預(暁晨)と殿下の落とし前合戦
・収束の落とし所ってどこなん?

風起隴西てこ監修”イケメン備忘録”

悲しき間諜な男子@陳恭/陈恭【陳坤/陈坤チェン・クン】

殿下です♡
久々の古装で非常に興奮するが、物語の性質上今日はまじモードで紹介したい。
 
@陳恭と言う男。
実に中途半端な男だ、考えれば考えるほど。
 
間諜として有能でキャリアもあり、ぱぱの無念の死というポテンシャルまであり。
そこを買われての抜擢だったのだろう。
入り口と出口だけがはっきりとしており、あとは流れに任せながら最終的な出口へ向かうという、非常に困難かつ不確定要素の多い計画である。
こんなぽんこつな計画しか立てられんのか、@馮膺(にえ先輩・聶遠)はっ、
などと荒ぶるてこであったのだが。
@郭淮も言っていた。
「人間の心は計り知れない。
心こそが不確定要素だ。
そのせいで思わぬ結果になったりする」
「心変わりしたらどーするんですか?」
「ふん、その時は捨て去るのみ。
あたらしい者がいつでも用意してある。
そうなったら、新しい策を考えるまでさ」
「まぁ、しかし、その不確定要素が面白みでもあるんだがな、ははっ」
・・・
なるほど、そーなんですね?郭淮さん、こんな感じなんですね?
 
嫁に再会するまでは、できる間諜みが満載の殿下だったのだが。
漢中で嫁に会ってからはわりと微妙で心配な感じが出てきた。
嫁が間諜だと身バレした時は、目は泳ぐは涙は溢れるわで。
教祖様が気付いて訝しむんじゃないかとひやひやしたものである。
 
嫁の大ピンチの時の殿下の心の鬩ぎ合いもわからなくもないが。
ミッションを優先すべきだが、愛する妻を犠牲になどできない、という葛藤。
殿下は何を優先すべきなのか、信念は何なのか。
その点、嫁ははっきりとした信念を持っていた。
決め兼ねてる殿下は、結果嫁の信念に負けたのだ。
より強い信念が勝つ、これは根性論ではなく真実だ。
 
妻の死を機に殿下は一皮むける事となる。
捨て鉢とかヤケクソとかじゃなく、まじな話で”今後の自分”を考え尽くすこととなるのだ。
殿下の由緒正しき正当な信念が今この時(嫁殉死のとき)にようやくはっきりと出来たのである。
 
その信念が何のかは、物語の最後に明らかになる。
それが実に中途半端なんだ・・・
まぁ、このことはレビューの最後のまとめで書きたいと思うが。
反感を買うかもしれないなぁ。
1976年2月4日生まれの46歳、178㎝、70kg。
北京電影学院卒業。
 
過去レビュー紹介
映画「画皮Ⅱ」「侍神令
ドラマ「天盛长歌

俺にも教えてくれればよかったのにな男子@荀詡/荀诩【白宇バイ・ユー】

白宇である♡
実力派古参軍に囲まれて真価が問われる本作。
どこまで頑張れるか見守るもはや親か、って気持ち。
なんてたって、あの、かの、殿下と肩を並べるダブル主演である。
 
本作ではきらきらを封印し(もとからきらきらめのイケメンではないが・失礼ぺこり)髭付きで(もとから髭付きだけど)むさめで勝負。
きらきらどころか、途中拷問されてへろへろになるし。
幽閉されて脱出のために泥々どろどろにもなる。
↑拷問され今にも天使のお迎えが来そうな姿。
 
登場シーンはほぼシリアスだし、暗くじめっとしている(イメイジ的に)。
わずかなアンジェラとのシーンだけがうっすらと明るさを感じなくもない、と言う程度。
しかし、それでも隠しきれないイケメンさ、などあってはならぬし、実際漏れてこなかった。
隠し切れてた、えらいぞ白宇。
だって間諜だから。
そんなのダダ漏れてたらダメなのである。
 
小物感がいつも付き纏ってるし、基本怯え顔や思考中なスペースキャット顔が多かった。
しかし基本善良で聡明な男であるから。
素直に粘着な思考を積み重ねることで、物事の本質を理解できる男なのである。
たとえ時間がかかっても、結果的に正しい結論に行き着ける男なのだ。
だからこそ、彼にも教えてあげてほしかった。
こんな作戦なんだよ、
だから余計なことしないでね?
って。
 
ただ、これもにえ先輩がわざと、敢えて遊びの部分を残したのでは?という気もしないでもないのだ。
不確定要素があるからこそ、リスクはあるが逃げ道も作れる。
この世知辛い職業に携わる者たちの少しの希望になりはしないか、と。
なにはどうかとはっきりとは言えないが、
この”遊び”の部分(荀詡が計画を知らないということ)が陳恭にとっても、荀詡にとっても。
強いては画策を始めた馮膺たち本人にとっても。
なにかの光、希望のようなもの、への願いなのではなかったろうか。
 
しかし、悪い方へと予感は的中する。
やってしまうのだ。
暴走を。
・・・
しかし、しかしである。
その暴走でさえも、殿下の策略の一つであろうとは・・・
 
深すぎる間諜の世界
闇すぎる間諜たちよ
↑は新作の「龍城」の海報。
1990年4月8日生まれの32歳、183㎝、65kg。
中央戯劇学院卒業。
 
「微微一笑很倾城」では林家のゴットファーザーみたいだったのに。
↑からよくぞここまで這い上がってきた。
今後も期待したい。
镇魂」「绅探」「蓬莱间」「沉默的真相」「山海情」「乔家的儿女」

俺ってば実は悪くないよね?な男子@黄預/黄预【張暁晨/张晓晨チャン・シャオチェン】

お待たせしました、我らが【張暁晨/张晓晨チャン・シャオチェン】です♡
何を隠そうてこは@張暁晨ファンクラブ(非公式)の会員No.15である。
会長も知っているので入りたい方は遠慮なく連絡してほしい。
大歓迎だ。
 
さぁ、待ちに待った暁晨の初登場は7集であった。
フレディみ満載のカリスマ教祖である。
原著にはないキャラと其の1では書いたが、実はそれはガセだった。
五斗米道の祭酒というキャラで堂々と原著にも登場しているようだ。
流石だ。
 
ちなみに五斗米道の組織を説明すると。
ぇ?いらない?
・・・
させてください(懇願②)
 
修行レベルにより、上から
師君、のちに天師(なので張魯)
治頭(地区長レヴェル)
祭酒(←イマココ)
鬼吏
鬼卒(ぱんぴー)
 
これが正しい組織図である。
と言うことは、てこは簡単に教祖などと言っていたが、実のところはさほどでもなさげだ。
 
まぁ、でも話を戻すがここはあくまで五仙道で彼は教祖様ってことでいい。
で、黄預はいずれは王国を復活させようという大義のもと、嫌々ながらも魏のご機嫌を取り。
聖女を崇め、子分を増やしているわけだ。
魏側に
「どのくらいの兵を出せる?」
ときかれ、即座に
「5000」
とかすごくね?
人口が激減していたこの苦しい時代に兵5000人を食わせるだけの能力があったと言うことだ、黄預には。
 
決して楽ではなかったはずだ。
しかし自分の信念を基に孤軍奮闘してきたであろう男なのだ。
それなのに。
ぽっと出の陳恭が、糜冲になりすまして潜入してきて。
 
イー:蜀への攻撃も失敗。
アル:崇めてた聖女は蜀の間諜。
サン:大事に育ててきた五仙道も壊滅の危機。
 
ひどくね?
彼が幸せになる未来など1ミリも見えなかったが。
殿下にやっつけられるのはわかってたけども。
黄預は悪いこと何一つしてないんだが。
嫁に変な薬を飲ませたからか?
嫁の仇?
おかしいだろ。
当たり前だって。
騙されてたんだから。
そのせいで決定的大ピンチなんだって。
殿下のそれ(敵討ち)はお門違いなんだ、全くもって。
 
でもいいんんだ。
見せ場があったから。
↑これだよ、これ、コレです。
 
本作は間諜ものだがアクションは少ない。
戦シーンはあるが、それもクルクルとかはない地に足がついたリアルスタイルで佳きだったのだが。
陳恭VS黄預の殺陣シーンは、近年稀に見る素晴らしさだったのだ。
飛んだり跳ねたりしないリアルさで、イナバウアーもない。
はやすぎず、しかし遅くはない剣捌き。
これってスタントなしのオール本人なんじゃないだろうか?
会長が後に粘着サーチでコマ送りスクショで検証してくれるはずだが。
今現在は確証はない。
 
聞こえてくるのは、
剣のぶつかる音
剣が空を切る音
そして黄預の絞り出される吐息である。
 
「っ・・・ん・・・」
 
これがてこには
「無念・・・
五仙道は・・・
永遠なり・・・」
に聞こえてくるのだ。
 
これで暁晨の出番は終わりだ。
もう出てこない。
役柄としては脇だし、結果悪者なんだが。
贔屓目ではなくて、てこには悪者には到底思えなかった。
 
彼は五仙道のために全てを捧げ、迷うことなどなかったはずだ。
確固たる信念があり。
少なくとも愛に葛藤するような男ではないことは確かである。
 
しかしながら(不本意ではあるが)殿下にトドメを刺してもらえてよかったなぁ、としみじみ思うのである。
1983年9月30日生まれの38歳、182㎝。
石家庄鉄道大学卒業。
 
「美人心计」「水浒传」「倾世皇妃」「隋唐英雄」「武神赵子龙」「寂寞空庭春欲晚」「绝命卦师」「相爱穿梭千年2:月光下的交换」「兰陵王妃」「九州·海上牧云记」「脱身」「天盛长歌」「千古玦尘」「雪中悍刀行

風起隴西てこが見た感想

結局愛する人を守ったのね・・・
愛する人の元へ逝けて今は一緒なのね、ふたり・・・
ではない、断じて。
 
一見すると、綺麗にまとまってそれなりなハピエンかと思わせるが。
そうではない。
 
なぜなら義弟の荀詡が暴走することは、陳恭にとっては想定内。
いや、正しくは計画通りの行動であるからだ。
陳恭は、義弟がここへ行き着くように導いていたのである。
自分が犠牲となり隠れることが最終目標だったのだから。
 
要するに、陳恭が思い至った”己のこれからの人生”における信念は”死ぬ”ことだったのである。
これが、てこが実に中途半端な男だ、といった所以である。
 
愛に生きることも叶わず。
かと言って間諜として生きる意味は見出せず。
せめて残してゆく義弟の枷にはなりたくない、と。
しかし、自分でそれを言う勇気はなく。
1ヶ月後に伝えて欲しいと、後を託す。
・・・
な?実に中途半端であろう?
こんなことを書くと反感を買いそうだが、これも作品への愛故であると言うことを理解していただきたい。
 
このドラマは、殿下の久々の古装姿に惚れ惚れしたり。
色気がだだ漏れてるわぁ、とか。
白宇がかっこぇえとか。
暁晨ステキ、渋いわ、とか。
萌え叔が、とか。
きゃー、あの人も出てるのね、とか。
そんな感じのドラマではない。
 
桃源の誓いの3人(玄徳・関羽・張飛)の熱すぎる大義名分。
その遺志を受け継ぐ2人(孔明・趙雲)の愚直すぎる忠誠。
主にこの思い込みの激しすぎな5人の、言わば”わがまま”のために犠牲になる大勢の人々。
その中でも間諜という、極めて世知辛い職業の深い闇を描いた物語なのだ。
 
とは言うものの、白宇と暁晨にとっては間違いなく”代表作”となり得る作品であった。
特に白宇にとってはターニングポイントといえるべき作品であったように思う。
憎々しげに、
「〇〇は〜だったんだ、
そして〇〇は〜だからだったんだ」
と理路整然と並べる理屈は、間違いのない完璧な推理で真実であった。
そして呻めき泣き崩れる。
あの慟哭は見る者の涙を呼ぶ、まさに”呼び涙”である。
この呼び涙をできる俳優もある一定数いるがこれはかなり高いハードルである。
呼び涙認定を受けると言うことは、もうそれは立派な俳優ということと同義である。
 
このドラマの真の主役は荀詡お前だった・・・
 
おめでとう白宇!
君のこれからの活躍を大いに期待したい。
 
てこの中文力はう○こ級なので間違いもあるであろうし。
間違った歴史なども書いている可能性もあるかもしれない。
加えて失礼な言い回しなどで、読む方が不快に感じることもあるかもしれない。
この辺はこれからも精進し留意していく所存であるが。
 
こんな好き勝手に書いといてアレだが、
1人でも多くの方が、このドラマに興味を持ってくれると嬉しいなどと思うのである。
 
注:2022/5/13追記、お詫び・訂正
今更ながら気付いたことがある。
荀詡は義弟ではなく義兄だ。
なんとなく実年齢のバイアスがかかったのか、思い込んでいた。
記事をそこだけしれっと書き直すのもアリだが、ここでお詫びしたい。(直さない)